泥だんご遊びに関する研究への協力
宇都宮共和大学より、仁神堂幼稚園に調査研究の依頼がありました。「泥だんご遊び」に関する調査研究です。
子どもの自然素材を使った遊びが減少している現在、泥だんご遊びを通して、子どもたちが何を経験してどのような発達が期待できるのかを調査研究することが目的です。
泥だんご遊びは、仁神堂幼稚園では、秋から冬、空気が乾燥する季節に多くの子どもたちが取組むの遊びです。作った泥だんごを磨くには、空気が乾燥している季節が適しているからです。
しかし、職員たちが子どもたちに呼びかけると、だんだんとたくさんの子どもたちが集まってきました。
泥だんご遊びを通して、子どもたちは、様々なことを学んでいきます。中にはまだ泥だんごを作ったことのない園児も加わってきました。
バケツに黒土を入れ、水を加えてこねます。水の量もこれまでの経験がある年長組さんがリードします。
バケツに入れた黒土をこねるところでトラブルが発生します。
みんな黒土をこねたいのですが、バケツに入る子どもたちの手は限度があります。
「僕もこねたい。」「私も!」
「じゃ、どうしたらいいかなあ?」すかさず職員が子どもたちに問いかけます。
子どもたちは、手を入れる角度や方向を考えて、他のお友だちの邪魔をしないように参加の仕方を考えています。
いよいよだんごの形に成形します。
ここでも自然に縦割りの異年齢集団での活動が始まります。
あまり経験のない年少組さんは、大きな子の様子を見ながら成形を始めます。年長組さんに聞きながら行っている子もいます。おだんごができると、満足そうな表情です。
年中組さんは、少しでも良い形を作ろうとします。そこが年少組さんと違うところです。年長組さんの様子を見たり、聞いたりしています。
年長組さんはさらにレベルがあがっています。さらに大きなもの、丸く形が整っているものを作ろうとします。
自然に縦割りの活動が展開され、人間関係力や自己肯定感を育成するために、とても有効な遊びであることがわかります。
共和大学の学生さんは、あと2回、来園する予定です。どんな調査結果が出るのか、とても楽しみです。